血液型相性と輸血

 

 

 

血液型相性と輸血について

女性であれば血液型占いの相性で男性との仲を一喜一憂して、恋の励みにしようとしているのではないでしょうか。

 

日本では血液型占いによる相性チェックが流行っておりますし、これは決して不思議な話ではありませんが、血液型の最大の研究目的は輸血を安全に行うことなのです。

 

間違った血液型の血を輸血すると、輸血反応と呼ばれる激しい反応が引き起こされ、実際に体験した人は「終わりのない地獄に居るようだった」と話しております。

 

個人差があるので一概には説明できないものの、免疫系に起因した症状が引き起こされやすく、寒気や痛み、倦怠感や震えなど幾つもの症状が重なり合うのです。

 

当然のように日常生活をまともに送れるような状態ではありませんし、輸血の際に血液型の相性が大事だとお分かり頂けるのではないでしょうか。

 

例えば、A型の人にB型の輸血をすると、抗B抗体で輸血されたB型の血球が破壊され、臓器障害が起こって死に至るケースも十分にあります。

 

一方でA型の人にO型の血液を輸血すると、O型の赤血球には抗原がなくA型の人の体内で破壊されることはないため、全身状態に悪影響を及ぼすような事態は引き起こされないのです。

 

このように、血液型によって輸血の相性は異なり、献血ルームでは慎重な検査が実施されております。

 

私たちが生きていく上で血液型を気にするのは占いくらいかもしれませんが、医療現場では非常に重要なことだとお分かり頂けるかもしれません。

 

このページで輸血をする際の組み合わせについて全てを語るには時間が足りないのですが、最新の研究で10,000人に1人未満の割合でしか存在しない「黄金の血」を持っている人がいることが判明致しました。

 

抗原を一切持たず誰にでも輸血できるのが「黄金の血」の「Rh null型」で、A型でもB型でもO型でも相性が抜群というわけです。

 

血液型に拘らずに誰にでも輸血できるのは驚きですし、黄金と呼ばれるだけあって貴重な血液ということは間違いありません。

 

2010年の段階では「Rh null型」を持つ人は世界中で43人しか確認されておらず、果たして日本に存在するのかどうかすら謎です。

 

自分にそのような黄金の血液が流れていることを知ったら、少し複雑な気分になってしまうのではないでしょうか。